浅見 徹 Web
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研究目標

過去四半世紀は、電話からインターネットへの移行の時代であったといえる。インターネットの成功は、TCP/IPプロトコルとキラーアプリ(WWW)のマッチングの成功に他ならず、現在一定の完成の域に達している。 一方、UDP/IPは、従来DNSやSNMPといったネットワーク管理以外では需要がなく、技術的には四半世紀前からの進展はあまりない。それでも一般ユーザ向けのアプリケーション・サービスとして、近年、映像のストリーム配信や会話型リアルタイム通信でようやくニーズが高まっており、次世代ネットワーク(NGN)等の標榜の下で、プロトコルやアーキテクチャ面での再考が検討されている。ただし、UDP/IPのキラーアプリとみなすべきかは一考を要する。単純な技術の外挿では未来は予測できない。
 
新たな情報通信ネットワークアーキテクチャに関しては、大きく3点から考える必要がある。
第1に、現在のシステムで問題点は何か、改善すべき技術ポイントを明確にすることが重要である。通信品質や信頼性だけでなくSPAM、フィッシング、DDoS、ウィルス等、セキュリティ関連の技術課題もその一つである。第2に、将来サービスの展開を鑑み、通信のあるべき姿を明確にする必要がある。特に、ユビキタスネットワーク等従来の通信の枠にないユーザモデルが出現していることを鑑み、アドホックな解に陥らない研究ベクトルが必要である。最後に、既存システムからの移行シナリオ(マイグレーション・パス)が妥当なものでなければならない。ニッチな技術に落ちることを避けるには、ビジネスモデルを考えた技術の研究が必要で、そのために産学連携が必要である。
 
研究目標としている「次世代通信システムと応用」では、物理レイヤからアプリケーションレイヤまでのプロトコル体系を上記の観点から再考し、次世代の情報通信ネットワークアーキテクチャを創造することを目指している。