UCSDのDinesh Bharadia教授によるリサーチトークが開催されました

2025年12月09日

12月2日、川原研究室にて、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)よりDinesh Bharadia教授をお招きし、リサーチトークを開催しました。
ワイヤレス通信・センシング分野を牽引するBharadia教授は、世界初の実用化となる「全二重通信(Full Duplex)」1や「SpotFi」2の開発者として知られています。その業績により、Forbes誌「30 Under 30 – Science」をはじめ数々の賞を受賞されています。

リサーチトークのテーマは「Reimagining Wireless Sensing Through Hardware–Algorithm Co-Design: Single-Receiver Arrays, Multipath Geometry, and Beyond (ハードウェアとアルゴリズムの協調設計によるワイヤレスセンシングの再創造)」。
電磁波と物理現象の基本的な相互作用を再設計し、新しいセンシング能力を創出するというアプローチについてお話しいただきました。

また、この概念は「Reliable sensing for Physical / Embodied AI」として、ロボティクス等の高精度センシングへも応用されています。トークの中では、「Radar perception system / Sensor fusion」、「End-to-end AI」、「Force sensing / Battery-free sensing」などのキーワードと共に、その具体的な展開についても解説いただきました。

当研究室で同分野に取り組む研究員からの話題提供も行われ、活発な質疑応答が交わされました。最先端の知見に触れ、次世代のセンシング技術について深く議論する貴重な機会となりました。

  1. 全二重通信(Full Duplex):送信と受信を同一周波数で同時に行うことで、通信速度を物理的に2倍にする技術。 ↩︎
  2. SpotFi:特別な装置を使わず、市販のWi-Fiのみでデシメートル(数十センチ)レベルの高精度な位置推定を可能にした技術。 ↩︎